[浅煎り] サンタカタリーナ農園

原産国: ブラジル

産地: ミナスジェライス州 マニュアス

品種: ムンドノーボ、カツゥアイ

プロファイル: 

まず、香ばしいアーモンドが感じられ、はちみつの甘い香りが追いかけてきます。カップはキャラメル、ローストアーモンド、ハニーを感じられ甘さを感じられるコーヒーです。2000年ブラジルCOE優勝農園。

オススメ: 

朝、トーストと共にいただくと幸せな気分にさせてくれます。ちょっと贅沢にチョコレートシロップやキャラメルソースなどを加えるとよりリッチな気分に。


農園訪問記

古いコーヒー産地

ミナスジェライス州とエスピリットサント州との州境マニュアスにサンタカタリーナ農園はあります。マニュアスのコーヒー豆の低品質さはクラシフィカドール(ブラジルコーヒー鑑定士)でも出てくるくらいにあまり良い地域とは言えません。

品質との戦い

理由はエスピリットサント側に海があり、湿った空気が山にぶつかり雨を降らすため、収穫後の乾燥した状態が必要な時に多湿でありカビが発生するのが原因です。カビた豆は「リオ臭」という薬品臭を伴い品質の低下の原因になります。

スピードを求める

ブラジルの「手収穫」はコーヒーの枝に出来た実を手でしごいて実を地面に落とします。落ちた実はあらかじめ敷いておいたシートの上で集められ、最後に未成熟豆を取り除いて精製所に持ち込まれます。

収穫のハンデキャップ

コロンビアなどは一粒一粒手で摘み取りますが、ブラジルでは収穫時期が年一回で短期間に大量に終わらせないと採りきれない為、「手でしごく」方法が取られています。前述した「リオ臭」の原因であるカビ豆は落ちて放置された豆が混入することで発生します。したがって、多湿な地域は他の地域に比べて、初めからハンディキャップを背負って栽培している事になります。

母から引き継いだ

そんな良いコーヒーが望めない土地で農園主のヴィセンチは3つの農園を営んでいます。自宅の裏にある「サンタカタリーナ」、なだらかな山裾にある「マリカ」、標高1300mの「ボン・ジャルジン」、どの農園も平坦なところではなく傾斜地で機械収穫が困難な場所です。

後継者として

そんな地域の農園を引き継いだヴィセンチ・ファリア氏は、前職の品質管理技師としての知識を活かしてコーヒー豆の品質管理を徹底しました。97年には精製方式にウォッシュトを採用し、結果、イタリアのillyがヴィセンチ家の豆を購入するという快挙を成し遂げました。

Cup of Excellence

さらに2000年にはブラジルCOEでサンタカタリーナ農園が優勝するという偉業を達成、低品質で有名なゾナ・ダ・マッタから優勝者がでたと話題になりました。これは彼の真面目な性格がなした功績だと思います。

さらなる取り組み

私たちが農園を訪問した時も、現在取り組んでいる病気に強い品種について熱心に説明してくれたり、新しい発酵工程(ファーメンテーション)について説明してくれたりします。

母の思い

彼らファミリーは1860年からこの地でコーヒー農園を経営しており、この土地でのコーヒー栽培を守っています。母親のセシ89歳も息子の農園経営を暖かく見守っています。


千一珈琲について

通りの奥

山形県鶴岡市の山王通り商店街、ワタトミの裏口にお店はあります。通りから一本入った静かな場所。お店の横には大正時代に建てられた蔵があり、鶴岡の歴史を感じられます。

心の恩師の言葉を胸に

自家焙煎のコーヒー屋さんは、今となっては珍しくありません。店主は「正しい珈琲を多くの人に飲んで頂きたい」との願いから、コーヒー豆専門のお店を静かなここ鶴岡に開きました。

すべては正しい珈琲のために

コーヒー豆の選別、焙煎はもちろん「自分の手」で一つ一つ行います。また、可能な限りコーヒー豆の栽培現場へ赴き「自分の目」で確かめます。